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641話

この力は、質量も慣性もなく、自由奔放な姿を持ち、絶対的な恐怖の力だ!

そのすべてが、唐龍めがけて降り注いだ。

天空を切り裂く雷光は数万丈にも及び、最後には唐龍の身体に落ちた。その光景はどんな巨匠でも描き出せないものだった。

一人の男が、万丈の光と雷を頭上に戴き、まるで神のように、天地の間に立っている!

唐龍は胸を張り、片手で天を支え、万丈の雷光が腕を伝って体内に流れ込む。強大なエネルギーが一瞬にして爆発した。

怒りの咆哮が、不屈と悔しさを帯びて響き渡る。唐龍の体は爆散し、破片すら見つからないほど、ほぼ完全に虚無と化した。

だが、一筋の意志が突如として虚空から現れた。それは強靭で恐れ...