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640話

氷の符の力が伝わってきた。唐龙はそれを感じ取った。その痛みはどんな種類の痛みとも違い、体の内部から、魂の最も深いところから来ていた。

彼は密かに驚いた。このような激痛は明らかに異常だった。すべての問題は氷の符自体にあるはずだ。正確に言えば、あの符にある!

そのとき、体内の氷の符が突然牙をむき出して暴れ始め、「ボン」という音とともに白い霧が現れた。霧は渦を巻きながら変化し、やがてゆっくりと人の形に変わっていった。それは氷の男によく似ていた。

「唐龙、お前は神識で俺の氷の符を調べていたな。ハハハ、どうだ、素晴らしいだろう。お前は一生解読できないぞ!」霧の頭は半ば実体のようで、その姿は非常に恐...