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603話

声東撃西

鶏公が龔老頭との話が佳境に入ったところで、突然、陰陽顔が近づいてきた。この男を見た途端、鶏公は思わず顔色を変え、両手を強く握りしめた。しかし、何も行動に出ることはできず、歯を食いしばって憎々しげに言った。「陰陽顔、俺に近づくんじゃねえ。今日から完全に縁を切るぞ」

「ふふ、鶏公兄貴、何をそんなに怒っているんです？まるで不倶戴天の敵みたいじゃないですか。私はあなたに何も悪いことをしていませんよ」陰陽顔はまったく動じず、さらに言い足した。「祖師爺、そうでしょう？」

龔老頭は彼を見る気すらなく、鼻で冷たく「ふん」と言った。「わしは静かにしていたいんだ。みんな下がれ」

陰陽顔は心の...