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6話

于燕が話し終えると、食堂内に拍手が轟いた。唐龍は十二雲豹隊の伝説的な人物だった。

唐龍が十二雲豹隊に配属されてからの三年間、数々の功績を打ち立て、悪の勢力に対しては決して頭を下げず、仲間に対しては決して見捨てることがなかった。

特等功の栄誉は、まさに彼にふさわしいものだった。

于燕は勲章ケースを取り出し、自ら唐龍に手渡した。

唐龍は驚きのあまり口が塞がらなかった。

特等功とはどういう概念か?軍分区では年間に数個の一等功が出れば上出来で、一等功を獲得すれば至る所で宣伝されるものだ。特等功に至っては極めて稀で、数年間にわたって一つも授与されないこともあり得る。

特等功を持って事業単位や...