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587話

『兵甲武経』は全部で九巻あり、「生の巻」は非常に奥深く、不思議な法力を持っている。唐龍は今のところ半分も習得していないが、その驚くべき効果は目を見張るものだった。彼は全身全霊で「生の巻」に没頭し、体内で何度も何度も運行させていた。

どれくらいの時間が経ったのだろうか、唐龍の体表にようやく微かな熱が現れ、体内の亀裂はほとんど癒えていた。だが、胸には大きな裂け目がまだ一つあり、効果的な修復には至っていなかった。

山林の中、顔色の蒼白い若い男が茨の中を抜けていく。その表情は非常に狼狽えており、同時に強い憎しみに満ちていた。

突然、傍らから声が聞こえた。「氷、大丈夫か？」

氷の男は顔色を変え、...