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555話

方仲海の話を聞き、唐龍は少し頷いた。彼は以前魔方に触れたことがあったからだ。だが唐龍は全く遊んだことがなく、まったく見当もつかない様子だった。

和中林は続けた。「魔方のマスは多いけど、真ん中のマスは永遠に動かないんです。これは六面の基準色でもあって、どう回転させても、同じ色のマスを真ん中の基準色と同じ面に揃えていくんです」

これで唐龍も少し理解できた。「じゃあ、さっき言った赤とかって、つまり勇兄さんが赤い面にいるってことか?」

「龍兄貴は本当に英明神武ですね!まさにその通りです。私の敬意は滔々と…」

言い終わらないうちに、方仲海が彼の尻を蹴り上げ、怒鳴った。「余計なことを言うな!もう一...