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549話

歴史上、面子に関わる問題は数え切れないほどあり、方仲海も人間である以上、この問題から逃れることはできなかった。彼は優れた功法を手に入れると、自分が天仙になるのは時間の問題だと考え始め、唐龍という師兄の存在が急に目障りに感じられるようになった。

彼は想像した。いつか自分が堂々たる天仙となったとき、唐龍のような蟻のような存在に向かって拱手の礼をし、「師兄」と呼ばなければならないなんて、あまりにも筋が通らないではないか。

考えた末、彼は口を開いた。「唐唐、師兄、修行界には一つの慣習があると聞いたんだが、本当かな?」

唐龍は少し驚いて尋ねた。「どんな慣習だ?」

「能者優先というものだ」

「能...