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545話

外の世界では、方仲海は常に計算高く立ち回っていた。それは外の花々しい世界には江湖だけでなく、利益も絡んでいたからだ。しかしこの忌まわしい場所には何一つなく、心を巡らす必要もなかった。

彼は完全に心を開き、過去の記憶に浸りながら、やや興奮した様子で語り始めた。「あの黄花梨の机が壊れた時、天板が割れて、中に隠し層が現れたんだ。妙な隠し層でね、完全に内側に封じ込められていて、外からは開ける場所が一切なかった。机の天板を壊さない限り、絶対に発見できないようなものだった」

ここで彼は一旦言葉を切り、唐龍を見つめて言った。「その隠し層の中で何を見つけたか、分かるかい?」

ここまで話されれば、唐龍が分...