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541話

「偽物の方仲海が、自分こそが本物で俺が偽物だと言い張るなんて」唐龍は精神が崩壊しそうになり、もう我慢できずに叫んだ。「てめぇこそ偽物だろうが!俺は紛れもない本物の唐龍だ!」

「ハハハ、なかなか本物らしく振る舞うじゃないか。この運命魔方はマジで厄介な宝物らしいな。いずれこいつを手に入れられれば、大当たりってもんだ」

「なに?お前は運命魔方のことを知っているのか?」

「当たり前だろ、入った途端に誰かが言ってたんだ。俺をバカにしてるのか?」方仲海は突然ニヤリと笑った。「まあな、お前は幻影だから知るはずもないか。正直言って、お前の本体には少し感心してるんだ。だからまだ見逃してやってるんだよ」

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