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492話

山に入ってから起きた出来事は、まるで一つの環が次の環を引き寄せるように繋がっていた。唐龙はこの一件が強哥と無関係だとは到底信じられなかった。なぜなら、大部隊を引き連れて行ける人間は、強哥以外にいないからだ。

老皮は息を整えると、続けて言った。「唐龙、俺は今、経脈を封じられて戦闘能力を失ってしまった。もう俺のことは構わずに、一人で突破して出て行け。そして上官にここの状況を報告し、同時に俺の所属部門と連絡を取って、俺と小高のことを説明してくれ。彼らが心配しないようにな」

唐龙は首を振った。「いや、あなたを一人残していくなんてできません!」

今や、老皮の身分はほぼ確実なものとなった。唐龙は決し...