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486話

唐龙はアフに尋ねた。「人気のない荒野で、誰もいないときに、人を殺す勇気はあるのか?」

隣にいた狄勇はその言葉を聞いて一瞬固まり、何も言わずにこっそりとアフの様子を窺った。

アフも少し戸惑った様子で、声を落として答えた。「もちろん、やる勇気はある。でも、強さんの顔は立てないとな」

唐龙はさらに続けた。「ということは、山に宝を探しに入って、死人が出るのも当たり前のことなんだな」

「ああ、山の中は至る所に危険がある。毒蛇に噛まれたり、崖から落ちたりして死ぬこともある」

「じゃあ、仇同士が山の中で個人的に決着をつけて、一方がもう一方を殺すということはないのか?」

「それは、それは詳しくは分からない。あ...