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465話

「兵法に曰く、小敵之堅、大敵之擒と。つまり、弱き敵が頑強であれば、強き者の捕虜となるということだ」

しかし、ここには問題が一つある。それは郁宇が極めて狭量な人間であり、掌を破られた恨みから、決して唐龍を許すことはないということだ。

昆麻子の時から、郁宇はすべての出来事を操り、唐龍を幾度となく危機的状況に追い込み、何度も死にかけたことがあった。もし郁宇を除かなければ、唐龍はこのような心配の絶えない生活を続けることになり、周囲の人々にも影響が及ぶだろう。

唐龍はそれを望まなかった。彼は必ず反撃しなければならない。この黒い手を断ち切らねばならないのだ!

彼は突然尋ねた。「もし郁老大が俺たちの...