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460話

世の中には「小妾」というあだ名を持つ人間がいるなんて、本当に奇妙な話だ。

郁宇は思わず笑いながら罵った。「ったく、なんてそそる名前をつけやがったんだ。その人間もきっと大したもんだろうな」

「へへ、宇哥、この小妾というやつ、実は男なんですよ」

「くそっ、気持ち悪いな。さっさとそのオカマ野郎を見つけ出して、誰が唐龍に手を出そうとしているのか調べろ」

「はいはい、もう人を手配しました。でも数日かかると思います。この小妾という奴、行動が不規則で定住先もなく、知っている人間も少ないもので」

「そんなの知ったことか。とにかく三日以内に、そいつを見つけ出せ」...