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454話

朱頭老三は以前に受けた一撃のせいで霊力の循環が滞り、その姿が再び現れた。それは半透明の影のようなもので、真昼間にそれを見ると特に不気味に感じられた。

目標が見えたことで、田羽も積極的に攻撃に出た。両袖が無数の風情を舞わせながら、朱頭老三へと向かっていく。

もし美女からの誘いであれば、朱頭老三は間違いなく魂を奪われていただろう。しかし田羽は彼より一つ上の境界にいる強者だった。このような美女なら、死んでも抱こうとは思わないだろう。

朱頭老三は戦うことができず、すぐに逃げ出した。

「逃げられると思うな!」田羽が軽く一喝すると、元々それほど長くなかった袖が突然伸び、まるで細長い手のように空を切...