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433話

唐龙はもともと命を守ることだけを考えていたが、今は心変わりして、敵を生け捕りにして自分の潔白を証明しようと決意した。

銃弾が近くの木の枝に命中し、大量の葉が落ちていった。唐龙が隠れている枝は太く、彼の体全体を隠していたため、今のところ危険はなかったが、もう一度顔を出して様子を見ることはできなかった。相手の暗視装置に先に発見されれば、次の瞬間に頭が吹き飛ばされるだろう。

しかし、直接攻撃しなければ、ただ受け身になるしかなく、命が助かるだけでもましな方だ。どうやって相手を生け捕りにできるというのか?

木の上にいる唐龙は、何の武器も持っていない。まともな棒になりそうな木の枝さえ見つからなかった...