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430話

方仲海はまさに老狐一匹だ。こんな状況になっても、まだ芝居を打ち、少しの痕跡も見せない。

この老いぼれが厚顔無恥なら、唐龍も遠慮する必要はない。たとえ大勢の人がいる場でも、公の場で正体を暴いてやろう。自分の問題の解決策は、また別に考えればいい。

「方仲海、その言い方だと、昆麻子の死とお前は何の関係もないということか?」

唐龍の声は大きく、部屋中に響き渡った。三つのテーブルに座っていた全員が私語を止め、一斉にこちらを見た。

方仲海はさすがに只者ではない。顔色一つ変えず、心も乱れず、老いた眼で唐龍をじっと見つめ、ゆっくりと言った。「唐兄弟、もし他の誰かがこんな言葉を私の前で口にしたなら、この...