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421話

老人のこの一撃は、虎頭の武器を弾き飛ばそうというものではなく、その力を借りて自らの身体を浮遊させるためのものだった。その掌の力は実際には一本の繋ぎ線のようなもので、老人と虎頭の武器を繋ぎながらも同時に分離させていた。

この技は実に見事で、四両千金を引くという技と同工異曲の妙があった。

老人はごく僅かな霊力を使って、この繋ぎ線を作り出し、唐龍の全力の一撃を軽々と受け流したのだ。誰が上で誰が下かは、これだけで一目瞭然だった。

普段なら、唐龍はもう戦う必要もなく、素直に負けを認めればよかったのだが、今の状況は違う。あの八日間のために、彼は最後まで諦めるわけにはいかなかった。

唐龍は体を少し下...