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420話

唐龙は気を失いそうになった。この老いぼれめ、こんな状況でもセリフを言う余裕があるとは。どうしてこの爺さんが十二雲豹の総責任者になれたのか、まったく天理がないとしか言いようがない!

しかし、唐龙が考え込む暇はなかった。ロモの拳が再び迫っていたからだ。

一団の気が強大なエネルギーを纏い、唐龙に向かって襲いかかってきた。唐龙は両手を広げ、その間に吸引力を生み出し、気の塊を吸い込んで素早く分解し始めた。

だが、唐龙はあくまでCランク戦力。四級戦力の全力攻撃を完全に無効化することはできない。数回転させた後、手の中の円に隙間を作り、柔らかな力で窓の外へ押し出した。

老人が先ほど言っていたことだ。こ...