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411話

唐龙は老人に怒鳴られて、しばらく呆然としていた。ようやく反応が戻ってきて、心の中で不満を募らせた。「くそっ、今ここに閉じ込められているのは俺じゃないか。怒る権利があるとしたら、それはお前じゃなくて俺のはずだろ!」

「おい、返事がなければ切るぞ。チャンスをやったんだからな」老人は明らかに苛立っていた。本当に用事があるのかどうかも分からない。

唐龙は慌てて言った。「俺は冤罪だ、信じてくれるか?」

「信じるさ!」老人の返事は素早く、その答えに唐龙も于燕も驚いた。だが、続けて老人は言った。「しかし、誰もが証拠しか信じない。もし俺一人で決められるなら、お前なんて最初から閉じ込めなかった。だが証拠が...