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410話

昆麻子は複数の刺し傷を負い、すでに息も絶え絶えだった。方仲海の心中は言いようのない爽快感に満ちていた。まるで一斤の角煮を食べた以上の満足感だった。

方仲海は血の付いた短刀を手に持ち、大笑いしながら言った。「ハハハ、昆麻子、お前とオレは一生争ってきたが、最後に勝ったのはこのオレだ。どうだ、まだ納得できねぇなら、閻魔様のところへ行って訴えてみろよ。そうすりゃあオレがこの世でもう数年長生きできて、お前が生まれ変わったら、またオレに仕返しに来られるってわけだ!」

昆麻子の両目はすでに血走り、瞳孔にまで血の筋が入り込み、恐ろしい様相を呈していたが、もはや死を免れない者だった。

方仲海は宿敵がもう長...