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408話

意念の力が迸り出て、英子の銃へと向かった。頭に突きつけられた銃を弾き飛ばせれば、唐龍は百パーセント確実にここから逃げ出せるはずだった。

しかし思いがけないことに、英子は突然銃の柄で殴りつけてきた。

「動くなって言ったでしょ!本当に撃つわよ!」と英子は凄みのある声で叫んだ。

唐龍は一瞬呆然とした。自分の意念の力は飛んでくる矢さえ防げるのに、なぜか英子の銃を弾き飛ばすことができない。これは本当に不思議なことだった。

そのとき、英子が言った。「唐龍、無駄な抵抗はやめなさい。実を言うと、寧馨姉が最近開発した製品よ、意念攻撃を防ぐものなの!」

その言葉を聞いて、唐龍はすっかり呆気に取られた。し...