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405話

于燕は英子からの電話を受けると、心配になってしまった。今、全国各地で謎の事件が発生しており、十二雲豹のメンバーはほとんど派遣されていた。今の龍京には彼女の英子以外に、残りの二人もそれぞれ任務があり、これ以上の負担を分担するのは難しかった。

「英子、すぐに行くわ。斉局長に全員を現場から離れさせるように言って」

「はい、ここで待っています」

于燕は三十分以内に現場に到着した。斉局長よりもずっと速かった。彼女自身がB級戦力の強者であり、体力などあらゆる面で斉局長を大きく上回っていたからだ。斉局長はただの中継役で、特殊な謎の事件を取り次ぐだけの存在だった。

「于姉さん、来てくれて本当に良かった...