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40話

「そうだ、この収蔵品の写真は一枚だけなのか?」唐龍はまた任国勇に尋ねた。

「あと二枚ある、ここに」任国勇は唐龍に別の収蔵品の写真を渡した。

唐龍はそれを受け取り、じっくりと眺めた。

そして見れば見るほど、唐龍の心の中の好奇心は深まっていった。

この収蔵品に関する三枚の写真は、明らかに三つの異なる角度から撮影されたものだった。

この三脚鼎は、いくらか欠損があるものの、上には仏教の卍の印だけでなく、道教の陰陽の印もあり、最後の写真には「論語」の二文字も見えた。この二文字は儒教を表すものだろう。

三教の印が刻まれたこの三脚鼎は、価値が億を超えるということで、かなりの由緒あるものに違いない。

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