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397話

唐竜は意念を矢のように放ち、意気揚々と突然下へと身を躍らせた。空中で身体を広げ、大きな鳥がゆっくりと舞い降りるように、多くの矢が彼に向かって放たれていた。

唐竜は身体の動きに合わせて意念を操り、すべての矢を防いだ。下降中は矢を一瞬止めるだけで矢は地面に落ちるため、彼にとってはとても簡単なことだった。

突然、背後から冷たい矢が放たれた。唐竜の背中まであと1メートルもない距離で、極めて危険な状況だった。その射手はすでに心の中で自分の功績を祝い始めていた。

だが突然、その矢があたかも空中で見えない大きな手に掴まれたかのように、速度が一気に落ちた。苦しそうに約10センチほど前進した後、空中で停止...