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391話

デブは理解できなかった。なぜ唐龍が方仲海と協力しないのか。

唐龍は沈んだ声で説明した。「お前は昨日気づかなかったが、あの方という奴は昆麻子に骨髄まで恨みを抱いている。もし俺たちがいつどこで昆麻子に手を下すか知ったら、間違いなく影から付いてくるだろう。そして俺たちが昆麻子を片付けた後、奴は必ず追い打ちを掛けてくる。そうなれば全ての罪を俺たちに着せることになる」

デブはそれを聞いて目を見開き、続けざまに言った。「あの方って確かにそういう奴だ。俺は前にもやられたことがある。一生忘れねえよ。やっぱり師兄は凄ェな、危うく再び奴の罠にはまるところだった」

唐龍はニヤリと笑った。「あいつは身代わりが欲...