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390話

一般の冠婚葬祭では三、五百元程度だが、クン兄貴は出すとなれば二、三千元だ。

クン兄貴は言った。「お前は顔が広いから、当日は祝儀を渡す人で溢れるだろう。だから先に渡しておくよ。あの人混みに加わるのは御免だからな」

中年男性は慌てて手を振った。「兄貴、こ、これは多すぎます」

「俺の息子が結婚するのに、この程度の金額で恥ずかしいくらいだ。それでもまだそんなこと言うのか?足りないと思ってるのか?」

その中年男性は急いで金を受け取り、非常に感謝した様子で言った。「兄貴、兄弟として何も言いません。この胡同では、兄貴の一言で十分です。刀山火海でも、この劉二はついていきますよ」

クン兄貴は彼の肩を叩...