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374話

昆兄が羊胡同の屋台の人々に救われた後も、感謝の言葉を一切口にしなかった。その場で数本の電話をかけると、半時間も経たないうちに、羊胡同に大勢の人々が集まり始めた。男も女も、老いも若きも、中には家族連れもいて、路地全体がほぼ埋め尽くされるほどだった。

彼らは到着すると、好みの屋台に座り、大量の料理を注文した。しかも皆が最も高価なメニューばかりを選んでいた。

人が多すぎて、後から来た者は列に並ぶ必要があったが、誰一人として帰ろうとする者はいなかった。

羊胡同の屋台の人々は喜びのあまり何も言えなかった。夜中まで忙しく働き、各店が売上を計算すると、この一日の収入はほぼ半月分に匹敵するものだった。

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