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371話

唐龙は非常に驚いた。十二雲豹は国家の切り札だというのに、老炮儿はただの社会の遊び人にすぎない。両者の実力は全く次元が違うはずなのに、なぜ老人はわずかながら警戒しているように見えるのだろうか。

老人は手を振った。「そういう話じゃない。誰が誰を恐れているという問題じゃないんだ。この件は複雑で、一言二言で説明できるものじゃない。とにかく犯人は教えたからな。調べられるかどうかは、お前次第だ。譚家の件はすべてお前に任せたはずだ。今さら尻込みするつもりはないだろうな」

老人にそう言われ、唐龙は返す言葉もなかった。確かに譚家の安全は彼が担当していたのだから、問題が起きた以上、解決するのも彼の役目だ。他人...