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365話

「くそっ、やっと我慢できなくなったか」と太った男が叫び声を上げた。彼がどんな人物かというと、前にも述べたが、この男も実際には老人の部下で、ずっと京城で働いていた。具体的な職務は唐龍でさえよく知らなかったが、老人と共に龍京で十年二十年と渡り歩いてきた実績から考えると、決して普通の小物ではないだろう。

彼がテーブルを叩いて周という名の人物を呼び出したことで、二人の警官の顔色がまた変わった。署内には周という姓の者は少なくないが、周局長はただ一人、しかも正局長であって、馬副局長ではない。

「呼ばないつもりか?いいだろう、自分で呼んでやる!」太った男はそう言うと電話を取り出し、ぱちぱちぱちとエレキギ...