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364話

「あなたは権限がないのに、なぜ私の要求を断る勇気があるのですか?」姚警官の詭弁に近い返答に、鐘弁護士は怒りを隠せなかった。

「私があなたを拒否しているわけではありません。局の関連規定と実際の捜査状況に基づいて決定したことを、私が代わりに通知しているだけです」

「あ、あなたは強引に理屈をこねているだけです!」鐘弁護士には分かった。どれだけ理屈が通っていても、相手は面会させるつもりはなく、納得できる理由も与えてくれないのだ。

「あなたは弁護士です。言葉遣いに気をつけてください」姚警官は相変わらず平然とした表情を崩さない。

鐘弁護士は机を叩きたいほど腹が立ったが、それが無駄なことも分かってい...