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350話

唐龍は地面に穴でも開いて入りたいくらい恥ずかしかった。二人の女性の会話はまだ終わっていなかった。

「もう一人の若い方も、見た目はそこそこなのに、どうしてこういう趣味があるのかしら?」

「それが人は見かけによらないってことよ。阿玉の旦那を覚えてる?外見はどれだけ実直そうに見えても、外で三人も愛人を囲ってたじゃない。男なんて、絶対に見た目に騙されちゃダメよ」

唐龍は顔が熱くなるのを感じた。彼は頭を下げて言った。「デブ、俺はもう付き合えない。女性警官を呼んだ方がいいぞ」そう言うと、デブの返事も待たずに踵を返した。

その時、突然誰かが声をかけてきた。「唐さん、どうしてここにいるんですか?」

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