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348話

「ホテル同士の距離は100メートルもなかったため、唐龍はわずか1分もかからずに走り抜け、寧馨から教えられた部屋番号に従って、直接8階の805号室の前にたどり着いた。

「このチビ泥棒め、俺様の登場だ。覚悟しろよ！」唐龍がドアノブを回すと、なんとドアは開いていた。一押しでそのまま中に入ることができた。

部屋の中は静まり返っていて、物音ひとつしない。

ここはツインルームで、二つのベッドがある。入り口から少し進むとすぐに見えたが、ベッドは空っぽで誰もいなかった。ただし、布団は開けられており、明らかに誰かが寝ていた形跡があった。

その時、唐龍は突然シャワールームから水の音が聞こえてくるのに気づき...