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337話

「一緒に行こう」唐龍は急いで立ち上がり、譚維を支えながらトイレへと向かった。

戻ってきたとき、唐龍の酔いはすでに半分覚めていた。さきほどトイレでちょっとした騒ぎがあったからだ。幸い彼の武術の腕前は天下一品、その小さな騒動もすぐに収めることができた。

これからは何があっても、この娘に酒を飲ませてはならないな、と唐龍は心の中でつぶやいた。

「お酒、飲む飲む飲む……」トイレに行った譚維は冷たい水で顔を洗い、少し正気に戻ったものの、また酒を飲みたいとねだり始めた。

唐龍はさっと酒瓶を取り上げ、真剣な表情で言った。「もう悪ふざけはやめなさい」

「誰が悪ふざけしてるの、誰が悪ふざけしてるの、その...