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327話

恨みも憎しみもない女性に対して、唐龙は本気の武術で相手を倒すことはできず、ただ力任せに対抗するしかなかった。これでは自分の短所で相手の長所に挑むようなもので、消長相反し、彼が絶世の武功を持っていても為す術がなかった。

幸い唐龙の肉体も非常に強靭で、純粋な筋力も並の男性ではなかった。彼は歯を食いしばり、必死に二人の女傑と格闘し、片方の女性の襟を掴み、もう一方の腰を掴んで、左に捻り右に引っ張り、まるで綱引きのようだった。

もし十二雲豹がこの光景を見たら、きっと笑い死にするだろう。もし老人がこの場面を見たら、怒り死にするに違いない。

唐龙はこの二人の女性と近づきすぎないようにしなければならない...