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287話

思えば、程英からの電話を受けた時、唐龙はすぐにスマホを取り出して携程アプリで龍京行きの航空券を予約していた。

飛行機は二時間後に離陸する予定で、時間は非常に切迫していた。羅默のこちらの件が片付いたら、譚維を見つけてこの事情を説明するつもりだった。老三は自分の兄弟だ。兄弟が苦境に陥るのを見過ごすわけにはいかない。必ず救いに行かなければ!

「唐龙、俺も一緒に龍京へ行こうか?」と羅默が言った。老三の結婚式の時、羅默は江淮のことを見守る必要があったため参列できず、唐龙に頼んでご祝儀を包んでもらっただけだった。今回老三が困っていると聞いて、羅默も心苦しく感じていた。

「いえ、羅大哥はここにいた方が...