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232話

経験の浅い、実力不足の相手に対して、唐龍には唯一の対処法があった。

それは瞬時に出手し、全く容赦しないこと。

自分の最強の技を一気に見せつけ、相手を完全に虚を突くのだ!

「拳は流星の如く、山を揺るがし地を震わす!」

唐龍は左足を左に開き、右足を前に踏み出し、同時に両拳を腰から腹前へ伸ばして交差させた。左拳が内側、右拳が外側だ。兵甲武経を全力で運転し、丹田から湧き上がる気の力をすべて手に集中させると、彼の手には流動する光の輪が現れた。

その光の輪が拳を包み込み、青い服の少年に攻撃を放った瞬間、まばゆい光を放った!

「なぜこんな攻撃ができる?」

まっすぐ突進してくる唐龍に対し、竇唯の心に一筋の動揺...