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231話

「裂之卷」という譚家の祖伝を手に入れてから、唐龍は日夜修練に励み、神識を広げ、精神攻撃の威力も前例のないほど強くなった。毎回出手すれば必ず成功していた。だが唐龍は思いもよらなかった。この青い服の少年が自分の強力な精神攻撃を受けても、わずか三秒ほどの恍惚状態の後、すぐに目を覚まし、反撃に出るとは!

今回は、まさに手ごわい相手にぶつかってしまった!

この瞬間、唐龍は耳の中で「ブーン」という音が鳴り響き、頭が揺れ、目の前が真っ暗になり、頭皮がピリピリした。まるで後頭部に思いっきりレンガで殴られたかのようだった。

「くそっ、何だこれは?痛てぇな!」

唐龍は長年修練を積んできたとはいえ、不意を突...