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197話

「程英から、三号が来月、龍京で結婚するから、伴郎を頼みたいと連絡があったな」

時間というのは女性の谷間のようなもの、少し押せば必ず作れるものだ。

唐龍にはもちろん時間がある。自分の兄弟の結婚式だ。たとえ時間がなくても無理にでも作らなければならない。それに、かつて十二雲豹にいた頃、自分と三号、それに程英や于燕たちと生死を共にし、数え切れないほどの困難なミッションをこなしてきた。何度か自分は死の淵に立たされたが、三号が命がけで救ってくれなければ、今の自分はなかった。

三号がいつ彼女と付き合い始めたのかは知らないが、不惑の年に近づき、家族からのプレッシャーもあり、家庭を持つべき時期に来ているの...