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182話

「いいわよ、少し片付けてくるわね」

「锦瑟无端」が朱唇を軽く開き、一言で承諾した。頬には浅い小さな酒窝が浮かび、よく見ると少し幼さの残る頬をしていた。

彼女が立ち去った後、唐龍はようやく部屋の調度品をじっくりと眺めることができた。一輪の花、一本の草、一つの石、一本の木、流れる水、泳ぐ魚、どれも霊気に満ち、趣向が凝らされており、深い意味が込められているようだった。

「彼女はきっと上質な翡翠をたくさん持っているはずだ」

部屋を見回した後、唐龍は思った。まさに探し求めていたものがこんな素晴らしい場所にあるとは。本来なら翡翠を見つけるのにもっと苦労するはずだったのに、思いがけず簡単に手に入りそ...