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15話

「ロー美媛のこの言葉には、唐龍の実力を疑っているような意味が込められていた。

唐龍はそれを聞いて却って笑みを浮かべた。「いいですよ、じゃあこうしましょう、ロー部長。その元特殊部隊の友人を呼んでもらって、今からここで腕前を試し合っても構いませんよ」

唐龍の恐れを知らぬ様子に、ロー美媛は心の中で冷笑した。

以前、彼女は譚建林に履歴がかなり立派な人物を会社の警備部に推薦していた。

しかし譚建林はその人を代理主任にしただけだった。そして今日、エレベーターで唐龍に胸を触られ、さらに目で挑発されたことと重なり、ロー美媛の欠点は必ず報いるという性格からして、絶対に許すはずがなかった。

そして今、絶...