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51話

王丽梅のベッドから起き上がった時にはもう午後四時だった。以前ほど暑くなく、村の道端には鍬やスコップを担いで畑に向かう叔父さんたちの姿が見える。村の入り口では道路工事が続いており、魏武がそれを率いていた。

魏武は龍根を見ると、とても親しげに近づいてきて自ら挨拶をし、にこにこしながら二言三言交わした。そして手を背中に回して先に立って道を案内した。陳天明が入院して以来、自分が権力を握るようになったのだ。

道中、龍根はにやにや笑いながら、出会う人ごとに笑顔を向け、「おばさん」「おじさん」と呼びかけ続けた。皆は龍根の頭はよくないが、人柄は良く礼儀正しいと言っていた。

「龍ちゃん、どこ行くの?」

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