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40話

山あり水ありの上河村では、一年中黄色い泥土から銀を掘り出す以外にも、村人たちは川辺で魚を捕ったり、山で獣を狩ったりして暮らしていた。

上河村の河原には天然の魚が生息していたが、大きさはさほどでもないものの、味は格別で、売れば高値になった。しかし自然のものはどうしても少ない。貧しさに慣れた村人たちは、川の魚や海老がお金に変わると知ると、あっという間に捕り尽くしてしまった。希少価値は確かに高いが、魚や海老の影すらなくなってしまっては絶滅同然。この稼ぎ道はもう成り立たなくなっていた。

だが、龍根が魚を食べたいと思えば、いつでも捕まえることができた。彼は魚を捕る技術が優れているだけでなく、場所選び...