バカのの恋物語

306話

「おやおや、文兄がこんなに焦っているとは、痩せちゃったじゃないか」

鄭南と朱大旺はそれを聞いて、もっともだと思った。それなら帰ろう、町には女なんていくらでもいる。亀を食って弟を元気にするのだって、今日明日の急ぎじゃない。

陳文淵は感動して頷きながら、心の中で思った。「こいつ、なかなかいい弟分だな。恩を忘れないし、恩返しもする。ただあそこがでかすぎるのが問題だ。いつか自分の女を奪われたらどうしよう？」

「そういえば、小龍、弟の嫁さんは？どうして一緒に来なかったんだ？」鄭南が尋ねた。

龍根は答えた。「実家に帰っていてね、ちょっと用事があるんだ。すぐ来るよ」

「ツッツッツ、小龍、兄貴として...