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248話

「このクソガキめ、李華に重罰を与えろだと?」方正は眉をひそめ、すぐにその真意を悟った。電話をかけて確認しようかとも思ったが、クソガキを怒らせるのも怖い——本当に毎日派出所に張り付かれたら、仕事なんてできやすか?

方正は大きく手を振った。「連行しろ!」

素早く車を道に寄せると、真新しい白いゴルフが一瞬で通り過ぎ、山道を曲がりながら下っていく。その白い影が見え隠れするのを見ていると、方正はまるで心筋梗塞でも起こしたかのように、胸が波のように痛んだ。

札束の山、親愛なる毛主席の肖像が描かれた紙幣が、そうして遠ざかっていく。水の泡だ。クソガキに台無しにされた!

「くそっ、俺だってそんな贅沢したこ...