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795話

許玲が外のワンピースを脱ぎ、体には半透明のピンク色の魅惑的なネグリジェしか残っていないことを知った。

だが、車内は薄暗く、ほとんど裸同然の許玲に気づく人はそう多くないだろう。

隣の寝台の中年眼鏡男だけが得をした形だ。

近い距離にいるため、眼鏡男は確実に許玲のネグリジェの下の突き出た部分や、両足の間の黒いものを見ることができるはずだ。

陸国富は意識して眼鏡男の様子を窺った。

案の定、あいつは許玲の体を食い入るように見つめ、よだれをたらさんばかりだった。

そのとき、運転手が突然叫んだ。「カーテンを閉めて、みんなの熱を冷ましてやろう」

他の客がまだ何のことか理解していない...