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635話

山道は険しく歩きにくく、一時間以上経っても。

皆はまだ黄小龍が言っていた小川を見つけられずにいた。

しかし、前方遠くない場所に村らしきものが見えてきた。一同は足を止めた。

今や一行の男女は、少しだけ身につけているか、あるいは何も着ていないか。

もしくは半透明の挑発的な下着姿だった。

人の住む場所へ行って風紀を乱すには、あまりにも不適切な状態だった。

しかも皆が以前着ていた服は、山の麓に置いてきた車の中にあった。

今となっては人前に出られる服に着替えることすらできない。

黄小龍はGPS端末と地図を照らし合わせながら、驚いた様子で言った。「ルートは間違ってないはずだ...