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529話

「うっ...気持ち悪い...」

劉翠は胸の悪さをこらえながら、キューを構えようとした。

だが、その一打は老人が予測した通り、完全に外れてしまった!

「おえっ!」

劉翠はもう我慢できず、激しく空嘔吐を始めた。

「お嬢さん、大丈夫かい?あらら、今の球は外しちゃったね。惜しいなぁ、これが入ってたら勝ちだったのにねぇ!」

老人は見せかけの心配を装いながらも、内心では得意絶頂だった!

劉翠は四つ球を入れたが、彼はまだ一つしか入れていない。

しかし残り時間で、連続して四球入れる自信があった。

自分が普通にプレイして、ミスさえしなければ。

絶対にこの勝負に勝てる!

老人はキューを手に取り、劉翠の体を見ない...