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525話

彼女はまた一つ入れたなんて!

劉翠がまた一球入れるのを見て、中年男の表情が少し強張った。

劉翠が最初の一球を決めた時、彼はただの運だろうと思っていた。

しかし、二球連続で入れるとなると、もはや完全に運とは言えない!

「お嬢さん、以前からよくビリヤードをやるの?」

中年男は我慢できなくなってきた。彼は劉翠が腕前を隠した玄人なのではないかと思い始めた。

あの時代では、男性でさえビリヤードをする人は少なかった。女性ならなおさらだ!

もしかして何かの名家のお嬢様なのか?

中年男がこう尋ねたのを聞いて、劉翠は心の中で分かっていた。この二球で中年男を驚かせたのだと!

それならいっそのこと、この流れに乗って...