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486話

「仕方ない、小紅の怪我を確認しに行くか」

「小紅、小紅、大丈夫か?私の声が聞こえるか?」

劉翠は小紅の側に行き、彼女の頬を軽く叩いた。

心の中では小紅と陸国富のことをまだ気にしていたが、今は人命が第一だ。

そんなことを気にしている場合ではないが、小紅はまったく反応を示さなかった。

「あれ?小紅の体についているのは何だ?」

劉翠の目は小紅の体に付着した白く粘っこい液体に引き寄せられた。

かがんで匂いを嗅ぐと、すぐに眉をしかめ、顔中に嫌悪感を浮かべた。これは男の精液ではないか!

小紅の体になぜこんなにたくさんこんなものが?劉翠は思わず下を向き、小紅の下半身を見ると、腫れ上がった部分にもたくさん...