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420話

「安心してくれ、悪い人間じゃない」

保安は車を運転しながら言った。「ただ、うちのボスがあなたに会いたがっているだけだ。それだけのことさ」

その言葉を聞いて、劉翠はついに持ちこたえられなくなり、深い意識の闇へと沈んでいった。

再び目を覚ました時、彼女は豪華絢爛なベッドに横たわっていた。

身に着けていた服も持ち物もすべて姿を消していた。

代わりに非常に高級で上品な寝間着が着せられていたが、その寝間着は深いVネックの胸元が大きく開いたもので、劉翠の体に纏わりつくと妖艶さを際立たせていた。

ずっとベッドの傍らで劉翠の目覚めを待っていた女中が、

ゆっくりと告げた。「若様がすでにリビングでお待ちです。私に...